SUSK
title
タイトル
受賞番号
98E0287
商品名
パーティション
ブランド名
エコハーモシリーズ SUSK(サスケ)インテリア
形式
IS-1CS/AS〜IS-6CS/AS IR-1CS/AS〜IR-4CS/AS 10タイプ
企業名
株式会社 ファースト・エンジニアリング
デザイナー名
企業名 株式会社ファースト・エンジニアリング
部署名 企画開発室/設計・デザイン部
氏名 小俣 欣三/市川 博邦
仕様
主な性能的
スペック
フレーム:SUS304 楕円パイプ65×20 HL#280仕上
ビーム:SUS304 楕円パイプ27×16 HL#280仕上
レッグ:SUS303 φ26 #800仕上 (標準・サイド・センター・R)用4タイプ
接足部:ストッパー付キャスター/固定式アジャスター 2タイプ
パネル:節を削り、木目の美しい自然竹(孟宗竹)
       両面外側合せ張り+コーティング処理
サイズ
(W×H×Dmm)
ストレートタイプ W2000/1500/1000  Rタイプ R2000×45°/30°
H CS:1450/AS:1410  D 73〜400
重量
18kg〜44kg
価格
122,500円〜245,200円(定価)  (税別・運賃別途)
発売年月日
1998年3月3日
年間販売数量
1,200枚(予定)
開発レポート
商品の概要
エコハーモシリーズSUSK インテリア」は「耐久性・リサイクル性に優れたステンレスフレームに竹を編みこむ」発想から生まれた、現代の生活様式にフィットする洗練された強い個性や先進性を持つ、新しいパーティションです。
自然竹の持つ独特の木目を生かした美しい裏表のない両面合せ竹、光と風を心地よく室内に取り入れ優しく空間を仕切り、簡単に自由なレイアウトを可能とする1パネル方式を採用。10種類のサイズ、充実したレッグ類と連結パーツによりさまざまなシーンを演出できます。
企画の背景
約10年前に日本の伝統的竹垣の劣化、破損に着目。「エコハーモシリーズSUSK」の開発に着手し、竹の調査・試験の中で国内竹産業の実情(竹林の整備、伐採後の廃棄問題、樹脂竹の環境問題等)について知りました。
日本的な生活様式が欧米型の様式との融合により大きく変化し、和洋折衷様式にマッチするフェンス &パーティションが不足している現状や、さらに近年、エコロジ一意識の高揚に伴い消費者の商品選択 嗜好が変化していることにも注目いたしました。
ユーザ一層は、和洋折衷の高級住宅・商業施設・公共施設などを設定し、また、海外へのアプローチ なども検討いたしました。21世紀に向けて自社製品を持つ、開発型企業へのシフトを目指し、その第一歩として自社の特殊加工技術を活用した「エコハーモシリーズSUSK」を開発。平成10年3月、「エコハーモシリーズSUSK インテリア」としてリファインデビューし、機能美と高級感を実現する製品として誕生いたしました。
開発に当たっては、行政機関の補助金や研究機関などの皆様のご協力をいただき、「エコハーモシリーズSUSK インテリア」は、自然素材とステンレスという(新しい融合)を実現し、製品化に成功いたしました。
商品コンセプト
従来、パーティションは空間を分離したり目隠しとして、また、音を遮断する目的で使用されていましたが、室内を無機質化したり、閉鎖的な印象を与えたりする傾向がありました。そこで自然の竹の美しさを十分に生かし、オフィスやロビーなど近代的な空間に調和するように、以下の点に留意して製品開発いたしました。
  1. 日本の伝統的な障子や屏風に見られる空間を優しく仕切る要素や、合理性をもたせ近代的な建築 物と調和し、機能美と高級感のあるパーティションであること。

  2. 1パネル商品とすることによりユーザー個々の自由なレイアウトを可能にし、様々な目的に対応 できるサイズとパーツ類の実現。

  3. ユーザーの使用環境により竹板の編み形を変えたり別の素材(布・板材)を組み込むなど、力ス タマイズにおいて空間美を演出できるデザインとし、意匠や機能を変えて個性の表現を可能とす ること。

  4. 竹林の整備、竹林産業の振興を含むエコロジ一と高機能を強く意識した「ライフサイクル・アセ スメント」製品を実現すること。

デザインのポイント
デザイン・設計にあたっては、当社の得意分野である金属の塑性変形技術を活用し、個性的で美しく優しさを出し、竹という自然素材とステンレスとのマッチィング、洗練された近代建築や空間に調和し、斬新なデザインとして進めて行くことといたしました。
デザインや部材の形状、細部の設計には三次元CADを活用し、数々の設計や部材の変更、試作、テスト試験を繰り返し現在の仕様になりました。
  1. フレームは、ステンレスの採用により耐久性はもとより、#280ヘア一ライン仕上とし、清潔/高級感ある質感を出し、竹の節を削り落とした独特の木目の美しさや繊細さを合わせ竹とするアイデアによりパネル両面に引き出し、洗練された伝統美と近代美を兼ね備えた印象を与えるようにいたしました。

  2. 室内の空気循環を妨げないように、自然の美しい竹をステンレスフレームに編み込み、拒絶感や頑固さ、冷たさを持つステンレスの緊張感を和らげて竹の持つやさしい風合いを生かすため、フレーム全体を丸みを帯びた平パイプにより構成いたしました。また、合せ竹の板幅を30mm/厚さ8mmとある程度細い物とし、竹の断面もフレームと統一し、フレーム上部を大きく湾曲させることによりより一層優しく安全なデザインにいたしました。

  3. レッグは、フレームにマッチしたシンプルな丸形状とし、自由なレイアウトに対応する為、スタイルを4種類用意し、連結金具もフレームに合わせたデザインといたしました。また、ストッパー付きキャスタータイプ/固定式アジャスタータイプを用意いたしました。

市場参入後の動向およびユーザー等の評価
竹とステンレスという強い個性を持つ者同志の組合わせは、「エコハーモシリーズSUSK インテリア」の強い個性や先進性を作り出しました。
誰もが想像しえないこの組合せは、ある人たちにとって奇異とも映ったようです。しかし、環境と機能の融合をハイレベルで達成した個性的なパーティションであり、既存の物とは全く異なる新たな市場形成していくと考えられます。
パーティションの新しい在り方を社会に問い、21世紀にふさわしい新しい空間の創造に貢献し、多くの人々の美意識を変革しています。
さらに、「エコハーモシリーズSUSK インテリア」が日本型新パーティションとして、日本文化を海外に広く伝える役割を果たすよう努めていきます。
エコハーモシリーズSUSK インテリア」の普及により竹材の使用が増えることは、国内の竹産業の振興、 地域産業の掘り起こし、自然環境保全などを可能とし、実際に試行して行く予定でおります。
SUSKシリーズback nextインテリアのページへ
お問い合わせはこちらまで
FEC
株式会社 ファースト エンジニアリング
〒407-0105 山梨県北巨摩郡双葉町下今井2361
TEL 0551-28-1100(代)
FAX 0551-28-1120  
E-Mail:fec@noc.yamanashi21.or.jp